わざわざプリンだけを目掛けて
やって来る根強いファンも多い
温泉に並ぶ人気を博しているのが「地獄蒸しプリン」。生クリームや卵が地獄で蒸されると一層コクが出る。甘さを抑えたビターなキャラメル

温泉に並ぶ人気を博しているのが「地獄蒸しプリン」。生クリームや卵が地獄で蒸されると一層コクが出る。甘さを抑えたビターなキャラメル


“調理法は大地の恵み『岡本屋売店』

 岡本屋旅館の温泉同様、根強いファンが数多くいるのが同旅館の売店。といっても旅館内にあるのではなく、岡本屋所有の湯の花小屋のすぐそば。明礬の坂を上り、大きなカーブを曲がりかかったところにもうもうと立ち上る湯けむりがこの店のランドマーク。恐らく明礬温泉の中でも最も派手に噴気をあげているのがここでしょう。そして、この湯けむり=噴気こそがこの店の一番の働き者なのです。俗にいう茹で卵はここでは地獄の噴気で蒸した蒸し卵となるし、圧倒的な人気を誇るプリンのおいしさのヒミツの正体もこの地獄蒸しにあります。地獄蒸しはそう、特別な調味料(明礬ならではの硫黄成分)を噴出する特別な蒸し器とお考えください。そんな”天然の蒸し器”をフル活用した岡本屋売店のメニューにはロングセラーが並びます。売店を覗いて気づくのは、卵好きの店主が考えたというだけあって卵メニューが多いこと。中でも極めつけが、珍しい地獄蒸し塩卵。殻付き生の状態から地獄で半日蒸し上げ、さらに塩で味付けをするので殻を割ってそのまま食べても程よい塩梅が楽しめる。極めてシンプルなメニューながら、食べてみると一味も二味も違うのがなんといってもこの店のミソ。

0977-66-3228  岡本屋売店HP

左)天然の蒸し器はどうしても気まぐれ。だからすべての作業が手作業で行われる 下左)パンからはみ出しそうな卵の卵サンド。もちろん具の卵は地獄蒸し卵 下中)コシのある讃岐うどんに乗っかった温泉卵が味の決め手 下右)立ち寄り湯も楽しめる展望浴場「山の湯」。宿の湯舟とはまた趣も異なる