実家に帰って来たかの様なオフ空間『湯元屋旅館』

 今でも湯治とうじ客を受け入れる数少ない宿で、そんな湯治客が1カ月、2カ月と逗留する一方、代々ここを常宿にしてきたひいきが家族で訪れる場所。こぢんまりとした造り、4部屋だけの小さな宿ですが、おもてなしの基本は、細やかな気配りのきいた料理と、別府はおろか明礬でもここ湯元屋にしか湧いていない酸性アルミニウム硫酸塩泉、通称“明礬泉”と呼ばれる温泉。少し緑色がかった薄灰色の温泉は、別府温泉道の名人たちがこぞって絶賛した温泉でもあります。石鹸やシャンプーを使うと全くといっていいほど泡立たないのに、温泉に浸かった後の肌は、まるで素肌にリンスしたようなしっとり感に包まれる不思議な温泉です。
 上がり湯に温泉を使ったら、そのまま洗い流さず、タオルなどで拭きとらないことでその効果がもっと高まるといいます。多くの宿泊客、中でも女性客たちがこぞって「持ち帰りたくなる温泉」と絶賛します。
 そんな温泉が湧く湯元屋では料理でも温かくもてなされます。季節をきちんと追い、シンプルだけど一手間二手間を惜しまないていねいな味付け。湯元屋のもてなしの料理、それは家族を思う母の手料理の様です

0977-66-0322  湯元屋旅館HP

右)1日4組だけの旅館。それだけに細かな対応をしてくれる宿でもある 下左)温泉をなめてみると、レモンのような酸っぱさと渋さを感じる 下中)山で山菜を摘み、畑で野菜を育て、その野菜を50年経つというぬか床に漬け、主人の釣りの成果がお膳に上ることもある 下右)美味しく食べてもらいたいからと、下ごしらえにも時間をかける

明治15年の創業という湯元屋

夕食も朝食もお部屋で。栄養士の資格を持つ若女将がアレルギーなどにも気遣ってくれる