江戸前期にはすでに祖先が湯の花製造を
始めている脇屋家は現在16代目

ありとあらゆる金属をボロボロにしてしまう恐るべき噴気が、人体にはこの上なく素晴らしい効果をもたらしてくれる不思議

“伝統と歴史の継承『脇屋湯の花製造』

 明礬温泉で真っ先に目につく藁葺き三角屋根の小さな小屋たち。これこそが、世界に二つとない湯の花を唯一の方法で製造する湯の花小屋です。一般に流通する湯の花は温泉の沈殿物や硫黄の粉末。しかし、ここで製造される湯の花は、自噴する温泉の蒸気をこの製造のためだけに建てられた小屋の中でじっくりと結晶化させたもの。その独特な製法は江戸中期の享保年間から続くもので、平成18年には湯の花小屋も含め製造技術の全てが国の重要無形民俗文化財に指定されました。小屋を作る技術、湯の花を発生させる技術、それを掻きとる技術、全てが熟練した技を持つ職人の手作業。自然を相手の非常に手間暇かかるこの製法に長くこだわってきたのは、唯一この方法でしか脇屋がめざす”最高品質”を維持できないからです。この噴気に、この地質、この製法でなければ決して生まれることのなかった奇跡の湯の花、それが脇屋湯の花製造の「薬用 湯の花」です。日本の湯の花の元祖であり、原点である薬用湯の花を300年もの間変わらずに製造する商いは、時代を超えても愛される湯の花という宝を受け継ぎ、明礬温泉の素晴らしさを知り尽くした家にこそ伝わる家業です。

0977-66-8166

左)膨大な手間と時間をかけてでもここで湯の花を採取するのは、明礬の湯の花がそれだけ優れた稀有な存在だから 下左)すべてが自然任せでありながらそれを緻密に調整する。湯の花製造は知恵と技術の結晶 下中)敷き固めた青粘土から湯の花が発生するのはせいぜい1年 下右)湯の花小屋は噴気の強く出る噴気孔の上に建つ